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とはずかだり

その時々、心に浮かんだことを綴ります

成木責め

またまた、『季語集』(坪内稔典、岩波新書)を読んで。「冬 生活行事 成木責め」の項に次のような説明があった。“成木責めの成木は実のなる木。すなわち果樹のこと。その成木を攻めて、実のなることを約束させるのが成木責めだ。かつては全国的に小正月(1月15日)の大事な儀式であった。責められる木はたいてい柿の木。その家の主人と子どもが柿の木のそばに行き、主人が鉈や棒で柿の木を叩き、「成るか成らんか、ならんと切るぞ」と責める。すると子供が柿の木の精霊になって「成ります。成ります。成るからかんべんして、下さい」と答える。こうして約束が成立すると、柿の木にお神酒が供えられた。”何という名で、いつやった行事かは覚えていないが、私も子どもの頃やった記憶がある。やはり、全国的に行われていた行事なのかもしれない。私の家では、やはり、柿の木の根元に父が斧を当て「ならざらきんぞ(「ならねば切るぞ」か?)」と言った後、私が「なります。なります」と言って歩いた。兄が高校を終わるころには、兄が父がやっていた役をやり、私が相変わらず「なります。なります」の精霊役をやっていた。兄のこどもが女ばかりだったせいか、いつの間にかこの行事をやらなくなってしまった。
『季語集』では、次のように結んでいる“成木責めによる約束の成立は、1年間の果樹の豊作を保障するものだったが、木を攻めるところに、自然と格闘しながら、その自然の恵みで生きた昔の人のけなげなさがうかがえる。今はすたれた儀式だが、再興して伝承したいものの一つである。” 
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  1. 2018/09/30(日) 09:00:00|
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